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書くことで、ホントに癒されるのか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                            
書くという行為が、
うつ病治療に活用されているということを知ったとき、
僕はびっくりしました。
精神医学のなかで注目されている「認知療法」のひとつです。
うつ病や神経症になるとものの見方が悲観的になるものです。
その悲観的なものの見方が
さらにうつ病を悪化させるという悪循環に陥ってしまいます。
この悲観をなんとか修正しようというのが「認知療法」です。
たとえば上司に呼び出されただけで、叱られるのではないか、
リストラにあうのではないかとビクビクする人がいます。
何の根拠もないのにそんなふうに自動的に悪く考えてしまうことを
「自動思考」といいます。
この自動思考は、
自分がおかしな考えをしていることに気がつかないという点で
少し厄介なしろものです。
自動思考はビクビクするという反応だけでなく、
逆に怒りだしたりすることもあります。
たとえば、幹部イコール権力、権力イコール悪、
というふうに短絡的な考えにしばられてしまった人がいるが、
この考え方のもとでは、
会社の上司や幹部に対してどうしても反抗的な態度をとってしまうわけです。
上司が女子社員にちょっかいをだしたとか、
業者からリベートを受け取っているといった噂話を聞いただけで、
その上司を悪の権化だと思い込んでしまいます。
思い込んだ本人は怒りを燃え上がらせ、
悪を倒すために闘うのです。
必要以上に攻撃的なことを言ってしまったり、
同僚や後輩たちにその上司の悪口を言ってまわったりします。
しかし、本人にはその思い込みの自動思考の認識がないので、
自身は正義の行為をしていると思っているのです。
こうした自動思考をもっていたのでは、
対人関係がうまくいくはずがありません。
対人関係がうまくいかないのはなぜか悩んでばかりいて、
いつのまにかうつ病になっていくのです。
つまり、その原因となっている自動思考を矯正してやることで、
感情状態も対人行動も適応的なものになるというのが
最近の認知療法の考え方です。
自分の感情や考えたことを書く
                                                                                                                                                                                                                                                                                             
書くことを取り入れた認知療法は、
具体的には「DTR」(非適応的な思考の記録)と呼ばれているもので、
自分の感情や、そのときに考えたことを書くという方法です。
上司の不正を噂で聞いたときの感情や考えを書きます。
腹が立ったとか、
不正には断固闘わなければならないと思ったこととか、
こうした不正がはびこる会社は内部から腐っていく、
いまのうちに治療が必要だといったことを書いていくのです。
そのとき、本当に会社は内部から腐っていくのか、
最悪の事態が本当に起こるのか、
その可能性がどのくらいあるかを見積もります。
噂を聞いたその場では100%起こると思っていたものが、
書いているうちに「さすがに100%はないな」と気づくはずです。
仮に悪いことが起こる確率が90%だとすると、残りの10%はどんなことが起こるのか、
そこではじめて良いことも考えられるようになります。
このように悪いことばかりではない、
良いことも起こる可能性があるのだと思考を転換させることが
DTRの目的です。
このDTRを続けていけば、
自動思考に振り回されて不適応な行動をとることがなくなり、
人間関係も回復します。
また、うつ病になっている人でも、
必要以上に悲観的になることを防止する歯止めになる。
精神的な病が完治して、このDTRを読み返してみると、
自分がいかに悲観的であったか、
あるいは攻撃的であったかがわかり、再発防止にもなるそうです。
DTRといっても、難しく考えることはありません。
要は日記を毎日つけていけばいいのです。
その日あった出来事、
その日であった人々のこと、
テレビのニュースで見たことなどを書き、
そのとき自分の感情はどう反応したか、
そのときどんなことを考えたか、
それを書きます。
次に、今後起こりうる悪いことと、
良いことを書く、
そこで未来は決して悪いことばかりではないということに気づく。
その気づきの毎日を送るうちに、
精神的な病はいつのまにか治っている。
そんな治癒体験が各地で起きているのです。
実は、このように文章を書くことで、
メンタルヘルスに役立てようとする動きは日本発祥なのだそうです。
近年国際的にも評価されている森田療法にも、
日記治療というのがあり、
日記を含めた文章を書くという習慣が、
心を健康に保つといわれています。
文章を書くということが、
「心を癒し」「うつ病を改善し」「ストレスを解消し」、
さらには、
あなた自身に文章力がつきます。
文章を書くということの、
底知れぬパワーに僕は驚いたのです。
高橋フミアキ
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